子どもと英語教育について
子どもに何かを学ばせる場合、臨界期という時期を知っておく必要があります。個人差もありますが、8から9歳くらいまでの子どもは左脳より右脳の働きで言葉を学んでいきます。ところが9歳を超える頃からは左脳の役割が大きくなっていくのです。その境目となる時期を臨界期と呼んでいます。
臨界期前の子どもは、一般にイメージされるような楽しく遊びながら英単語の意味や発音を身につけるプログラムでも通用する年齢です。この年齢の子どもは、英語で歌を歌ったりお遊戯したり、カードゲームをしたり、十分に興味を持って学習をしていけます。
ただしこの時期の子どもの学習は、復習やウォームアップを毎回繰り返すことが大切です。幼年期の子どもは集中力の限界があるため、1つのアクティビティは10分程度で、集中力がとぎれる前に違ったアクティビティに切り替える必要があるのです。
臨界期中の子どもになると、英会話学校や小学校で一般的にとりいれている英語に親しみ遊びながら英語を学ぶという方法では、子どもの脳の刺激という点では物足りなくなります。つまり9歳の子どもに英語の歌遊びをしたり買い物ごっこをさせたのでは、子どもはその場では楽しんでも脳への刺激としては不十分なのです。
この時期は情報を収集する手段、そこから得た知識をコミュニケートするノウハウを身につけるための手段を訓練し始めるのに最適な年齢です。この題材について何を知っているのか、何を知りたいのか、知るためにはどうしたらいいか、投げかけをするようにしましょう。
臨界期以降になると、既存の英会話学習のスタイルではもはや子どもの探求心にまったく応えられません。自分で考える、自分で調べる、自分で発表するといったノウハウを身に付けて自分の体に染み込ませていくことが重要でしょう。